
今日紹介するのは、この本!
学校の中核をこれから担うミドルリーダーの先生は、絶対に読むべき1冊です。
『人は話し方が9割』 永松茂久 著
あなたの言葉は「冷たい雨」になっていませんか?

みなさん、こんにちは。タナ先生です。 新年度の緊張感が少しずつ「慣れ」に変わり、職員室や家庭で本音のぶつかり合いが増えてくる時期ですね。でも、経験を積んできたミドル世代の先生や親御さんほど、こんな「重たい悩み」を抱えていませんか?
「自分は正しいことを言っているのに、相手(若手・子ども)が心を閉ざしてしまう」 「会議で発言しても、周りの空気が凍りつくのがわかる」 「結局、自分が喋りすぎて、相手の本音を引き出せていない気がする……」

タナ先生……お疲れ様です。……まさに、今日の私のことです。 さっきも、若手の先生に「もっと効率的に事務処理をすべきだ」とアドバイスしたんですが、相手は「はぁ、すみません」と言うだけで、目は全く笑っていませんでした。正しいことを伝えているはずなのに、なぜか距離が遠ざかっていく。話し方の本を読んでも、「流暢に喋るテクニック」ばかりで、現場では使い物にならなくて。

ミドル先生、その苦しみはあなたが「真面目で優秀だから」こそ生まれるものだね。 でも、永松茂久先生は断言されている。「話し方のうまさは、語彙の多さや滑舌ではない」と。 今日紹介する『人は話し方が9割』の核心は、テクニックの先にある「全肯定の場づくり」なんだ。

「全肯定の場」……。でも、ダメなものはダメと言わないといけない場面もありますよね?

もちろんだよ。でも、キャンプで言えば、相手が凍えているときに、いきなり「正しい薪の組み方」を講釈しても誰も聞かないだろう? まずは火を熾し、温かいスープを出し、「ここにいていいんだ」という安心感を作ること。 今日は、永松流の「話し方の本質」を、キャンプの「冷え切ったキャンプ場を、最高の語り場に変える火おこし術」に例えて、徹底的に深掘りしていこう。
1. 理論の核心:話し方は「マインド」が9割である

まず、永松先生が提唱する最も衝撃的なメッセージから始めよう。それは、「話し方はテクニックではなく、図太さでもなく、思いやり(マインド)である」という視点だ。
① 「話す側」ではなく「聞く側」が主役

多くの話し方の本は「どう話すか」を説くけれど、永松先生は「相手をいかに気分よくさせるか」に一点集中することを勧めている。
- 人は誰しも「自分が一番大切」であり、「自分を理解してほしい」という強烈な欲求を持っている。
- その欲求を認めてくれる人の言葉だけを、人は受け入れるんだ。
② 100%味方の「全肯定」スペースを作る

永松先生が説く「話し方の基本」は、スキルを磨く前に、自分自身が「否定しない空間(全肯定の場)」の住人になることだ。
- 否定しない。
- 比較しない。
- 競わない。 この「3つのない」を徹底するだけで、話し方は劇的に変わると仰っている。

否定しない……。でも、教育現場では「評価」がつきまといます。相手のミスを否定せずにどう導けばいいんでしょう?

ミドル先生、そこが「キャンプ的思考」の出番だ。 キャンプで友達が薪を割るのに失敗して、斧を地面にぶつけたとする。そこで「何やってるんだ、下手くそ!」と否定したら、そのキャンプは終わりだよね。「お、勢いは最高だったね! 次はもう少し腰を落としてみようか」と、「存在は肯定し、行動だけを微調整する」。 話し方の9割を占めるのは、この「相手を絶対に否定しない」という土壌作りなんだ。
2. キャンプで例える:コミュニケーションは「焚き火」の管理と同じ

永松流の話し方を、キャンプのプロセスに置き換えて考えてみよう。コミュニケーションは、まさに「火」を扱う技術なんだ。
① 「小さな火種」を大切にする(聞き上手)

キャンプ初心者は、いきなり太い薪(自分の主張)に火をつけようとして失敗する。 達人は、まずは小さな枯葉や枝(相手の些細な一言)に火を灯し、それを丁寧にうちわで仰ぐ。
永松流・聞き方の極意: 「話し上手は、聞き上手」ではない。「話し上手は、聞き出し上手」である。 相手が話し始めたら、自分の意見を挟まずに、まずは「へぇー!」「それはすごいですね!」と、相手の言葉に酸素を送り続けるんだ。
② 「否定」という名の冷や水を浴びせない

火がようやく安定してきたところに、「でもさ、それは効率が悪くない?」という否定(冷水)をぶっかける。これで火は消え、後は真っ黒な炭(不信感)だけが残る。

……痛い。私はまさに、若手が持ってきた小さなアイデアの火種に、「でも、予算が」「前例が」と冷や水をぶっかけていました。

それは、ミドル先生が「火を絶やしたくない」という責任感からやっていることなんだけど、結果として「話しにくい人」というレッテルを貼られてしまう。 永松先生は仰っている。「正論を言うときは、相手の感情のコップが満たされているときだけにしなさい」と。
3. 実践!永松流「拡張家族」の話し方(A・K・U・S・U)

永松先生の本の中で、最も具体的で、明日からすぐに使える技術が*「拡張(かくちょう)話法」だ。これを僕たちは、覚えやすく「A・K・U・S・U(アクス)」と呼ぶことにしよう。
A:顔(Appearance & Smile)
「話は顔で聞く」。 キャンプで、無表情なリーダーに「火がつかないんです」とは言いにくいよね。 相手が話し出した瞬間、まずは「笑顔と、相手に向き合う姿勢」を整える。これがコミュニケーションの「フィールド設計」だ。
K:頷き(Keep Nodding)
「首が折れるくらい頷け」と永松先生は仰る。 相手の話に対して、少し大げさなくらいに「うん、うん!」と頷く。これはキャンプで言えば、薪をくべるリズムを作ってあげることだ。
U:受け入れ(Understand / Acceptance)
「そうだったんだね」「大変だったね」。 まずは相手の感情をそのままパッキングする。ここで評価やアドバイスは一切不要。ただ「受け止める」だけで、相手の自己肯定感は爆発的に高まる。
S:賞賛(Supportive Praise)
「それは素晴らしい!」「さすがだね!」。 永松先生が最も重視するのは「褒めること」。小さな成功を全力で喜ぶ。キャンプで言えば、「いい火だね!」と声をかけ合うことだ。
U:質問(Upward Question)
「それで、どうなったの?」「もっと詳しく教えて!」。 相手の話を広げるための質問をする。自分の聞きたいことではなく、相手が「話したいこと」を深掘りするんだ。

「A・K・U・S・U」……。これ、技術というより「全力で相手を応援する姿勢」そのものですね。

その通り! 永松先生はこれを「話し方のフォーム」と呼んでいる。フォームさえ整えば、どんな球(話題)が来ても、相手を心地よくさせることができるんだ。
4. 陥りやすい罠:ミドルリーダーがやりがちな「3つのNG」

永松先生は、コミュニケーションを破壊する「嫌われる人の話し方」についても明確に警告されている。特に経験豊富なミドル先生が陥りやすい罠を、キャンプ例で見てみよう。
① 「4D」を口癖にしている
- 「だって(D atte)」
- 「でも(D emo)」
- 「どうせ(D ouse)」
- 「ダメ(D ame)」
これらはすべて、相手のやる気を奪う「腐った薪」だ。これをくべ続ける限り、健全なコミュニケーションの火は熾らない。
② 「自分の話」にすり替える
若手が「昨日、こんな失敗をして……」と話しているときに、「ああ、俺の若い頃もそうだった。あのときはな……」と奪い取る。 キャンプで言えば、相手が一生懸命焼いている肉を横から奪って、「俺の焼き方のほうがうまい」と言って自分で食ってしまうようなもの。最悪だね。
③ 「アドバイス」という名の攻撃
相手が求めていないのに「こうすべきだ」と正論を吐く。 永松先生は仰る。「アドバイスは、相手から『教えてください』と言われてからが本番だ」。それまでは、ひたすら「A・K・U・S・U」で耐える。この「待つ技術」こそが、真の話し上手なんだ。
5. 苦手な人、嫌いな人との話し方:沈黙も「話し方」である

タナ先生、でも世の中にはどうしても「苦手な人」や「何を考えているかわからない人」もいます。そんな相手にも、全肯定で臨まないといけないんでしょうか?

永松先生の答えは驚くほどシンプルだよ。 「嫌いな人とは、話さなくていい」。 ……と言っても、仕事上そうはいかないよね。永松先生が勧めるのは、無理に仲良くなろうとせず、「相手を観察するモード」に切り替えることだ。
【キャンプ例:野生動物との遭遇】 山で熊や猿に出会ったとき、無理にコミュニケーションを取ろうとはしないでしょ? 「あ、今彼は怒っているな」「今、彼女は不安なんだな」と、一歩引いて観察する。 「話し方」とは、言葉を発することだけじゃない。「穏やかな沈黙で、その場に留まること」もまた、高度な話し方の技術なんだよ。
6. タナ先生の「キャンプメモ」:話し方は「徳」の積み重ね

永松茂久先生の『人は話し方が9割』を読み終えて、僕が震えるほど共感したのは、「話し方を変えることは、生き方を変えることだ」という哲学です。
中堅、ベテランという立場になると、僕たちは「言葉」という強力な武器を持ちすぎてしまいます。 その武器を、相手を論破し、従わせるために使うのか。 それとも、凍えている相手の心を温め、明日への勇気を灯すために使うのか。
永松先生は、後者を選び続ける人を「運がいい人」と呼びます。 言葉を丁寧に扱い、相手を尊重し、ひたすら「全肯定」の場を作り続ける。そんな人の周りには、自然と人が集まり、助け合いが生まれ、結果として人生そのものが好転していくんです。
ミドル先生。 明日、職員室の扉を開けるとき、あるいは家の玄関をくぐるとき、一度深呼吸してみてください。 そして、自分を「演説家」ではなく、「焚き火の番人」だと思って接してみてください。 あなたが熾す温かな言葉の火が、きっと誰かの、そしてあなた自身の未来を明るく照らしてくれるはずです。

タナ先生……。私、話し方を「口先のこと」だと思っていました。でも、自分の心の中に「全肯定の広場」を持っているかどうかなんですね。明日、若手の先生に会ったら、まずは「A・K・U・S・U」の笑顔から始めてみます。

その笑顔こそが、最高のプレゼンテーションだよ!
悩みは尽きませんが、まずは私たちが人生を楽しみましょう!それが、きっと明日のだれかの助けになることを信じて。
「いい先生」になるために、「いい人生」を!
今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
今回紹介した【人は話し方が9割 永松茂久 著】は、こちらから購入可能です。 「コミュニケーションの悩み」を根底から解消し、あなたの人間関係を劇的に改善する、現代人のためのバイブルです。

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